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湯川れい子の現在までの主な実績をご紹介します。作詞や著作のデータベースもあります。 湯川れい子音楽事務所♪
     
  連載「音楽の旅」  
     
 

2005年9月1日号

 
     
 

ビートルズ騒動に思う

ビートルズが来日して、来年で満四十年になる。そのせいか、ここにきてビートルズ来日時の取材や、原稿依頼が多く、当時の雑誌などを面白く読み返しているところだ。結局は、そのご当人の鶴の一声であっけなく落着するのだが、ビートルズ招聘元の読売新聞社主で、日本武道館の会長であった正力松太郎氏が、東京公演決定の広告が出て、来日まで一ヶ月しかないという時になって、『べートルスとかペートルスとかいうのは何者か。そんな者を武道館に入れる訳にはいかない』と言ったという報道が出て、大騒ぎになったものだった。そのほんの数日前に、テレビの『時事放談』で、時の人気政治評論家の細川隆元氏と小汀利得氏が、『あの薄汚い西洋乞食のような連中に、天下の大新聞ともあろうものが、貴重な外貨を使うとは何事か』と噛みついた、といういきさつがあり、右翼の街宣カーまでが、神聖な武道館を貸すな!と走り回って、私のような吹けば飛ぶような人間は、ふるえながらも頑張って発言していた。でも、すでに読売側は武道館と印刷した切符を作っていたので、事業部長から頼まれたプロモーターの永島達司氏は、一応飛行機でロンドンまで飛んで、一泊もせずにとんぼ返りで帰る。正力氏に『ビートルズが野外では駄目だと言っています』『あ、そう』で一件落着。あとは正力さんが政治家や右翼を説得。警察庁長官には国を挙げての警備を約束させたという話を、後に永島氏本人の口から聞いて、国というのは怖いものだと知ったのだった。

 
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