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今、あらためてエルヴィス
エルヴィス・プレスリーの手書きのメモや学校の成績表、コンサートの入場券、レコード会社との契約書などをそのままのサイズと色でコピー、袋とじの中に入れて本にした「ザ・エルヴィス・トレジャーズ」という日本語版のボックスが出た。
ファンにとってはたまらないお宝グッズだ。今までにもジョン・レノン版があり、実に楽しい発見があったりする。
今年は、エルヴィスが「ハートブレイク・ホテル」で世界的なロックン・ロール旋風を巻き起こしてから五十年。来年八月十六日の命日が来ると、なんと没後三十年という歳月を数えることになる。
先日、小泉首相がアメリカの大統領と連れ立って、エルヴィスの屋敷を墓がある田舎町メンフィスを訪れたというニュースが流れた。新聞や週刊誌の意地悪い論調はいつものことで、どちらかというと小泉さんを揶揄するような伝え方。同時に、エルヴィスに対するメディアの関心の低さも感じた。
実際のところ、日本でロックン・ロール革命に近いことが起きたのは、ビートルズからだ。一九五〇年代にはまだテレビが普及してなく、ビートルズ以前にエルヴィスが与えた社会的、文化的、音楽的な影響が十分理解されているとは言い難い。
それでも、没後三十年にもなろうとする一人の歌手が、こうして今も忘れ去られずにいる。単なる格好良さとか声の魅力といった理由だけではなく、人の意識、魂と音楽の持つ力が引き起こす不思議だと思う。
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